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うつ病の治療『処方薬と副作用』について

薬の副作用というと真っ先に思い浮かぶのは、2,3年前に話題になったインフルエンザに処方される薬の副作用です。
子供(10代及びそれ以下)がそれを服用すると異常な行動が現れる……

  • 興奮状態となり、手を広げて部屋を駆け回り、意味の分からない事を言う。
  • 人に襲われる感覚を覚え、外に飛び出す。

等々、なかなか恐ろしいものがあります。
インフルエンザはむろん嫌だがインフルエンザに処方される薬の副作用で異常行動を取られるのも困る、と言う事で、この薬の服膺に当たっては病院も、もちろんお母さん達もとてもセンシティブになっています。

ところが、薬の副作用による異常行動はインフルエンザに処方される薬だけではありません。

抗うつ剤の一種である薬が計事件につながるような異常行動の引き金になっています。

服用後に人を傷つける恐れのある他害行為の症状が現れてしまったケースがあります。

強力な効能を発揮する薬剤は、それだけ副作用も強力であることを、それを投与する医師も、服用する患者も忘れてはなりません。

しかも、うつ病と言っても人によってそれぞれ症状の現れ方や深刻さも違うと言うのに、うつ病の原因そのものを追求して根本的に治療すると言う発想がありません。

うつ病を風邪にたとえれば、あらゆる症状に解熱剤を処方するようなものです。

風邪が引いたときに風邪薬を飲むのが普通なのですが、一口に風邪薬と言っても解熱剤・咳止め・鼻炎薬と症状に応じて服用されます。
それは薬局で買う市販薬や内科で処方される処方薬も同じ事です。

うつ病に対する抗うつ剤は、風邪薬で言えば解熱剤に当たります。

医師「熱はどうですか?」
患者「少し。原因は何でしょうか」
医師「まあまああせらずに。取りあえず熱冷ましを出しましょう」
と言う会話の結果、内科医院で解熱剤が処方されます。

考えてみれば不思議な会話です。

解熱剤は緊急対策として熱を冷ますだけの効力しかなく、風邪そのものを治療する効能はありません。

咳や鼻水には無力です。

咳には咳止め、鼻水には鼻炎薬とそれぞれ管轄があるわけです。

風邪の原因の追及よりも現象への対処を優先する西洋医学の発想です。

抗うつ剤も同じ発想で開発された薬剤です。

抗うつ剤はうつ病そのものを治療する効能があるわけではありません。

脳科学的に言えば、うつ病はセロトニン不足です。

抗うつ剤の効能はセロトニンなどの脳内物質の減少を阻止する事です。

安物の水枕にたとえれば、水漏れを止められないから漏れる水の量を減らそうというものです。

抗うつ剤の効能はセロトニンの量を増やす事でもなければ、セロトニンの減少を止めるものでもありません。
セロトニンの減少する量を減らすと言う事です。
うつ病そのものを解決するような抗うつ剤の副作用の主なものを挙げると、眠気・不眠感、倦怠感、口の渇、吐き気、性機能障害・自他に対する攻撃性などです。

こうして見ると副作用の症状とうつ病の症状がかぶっています。

つまり、うつ病の症状が苦しくて抗うつ剤を服用したはずなのに、苦しいのはうつ病の症状なのか、抗うつ剤の副作用なのか、区別がつかないと言う事です。

このような状況の中で、抗うつ剤の服用を止めて、別な方法それをでのうつ病の克服を追及し、それを成功させつつある人々がいます、西洋式の薬事万能主義から、必要最低限の薬剤と体質改善の試みによってうつ病を克服する道をが模索されています。

西洋流の薬万能主義の肯定派は「まだ大脳生理学・化学の発達が不十分だからであって、もう少し大脳内部の現象に対する理解が深まれば、必ず副作用のないない抗うつ剤を開発する事ができるはずだ。」と主張し、アンチ派「なるべく薬を使わない方法でうつ病を克服しよう。食餌療法・運動療法など行う事のできることは全て実行する。そうすれば薬の欠乏も、副作用の心配もいらなくなります。」と説いています。

いずれにせよ、病気に対するアプローチが複数あるのは良い事です。

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