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うつ病の接し方

対話による意思疎通は信頼構築の上重要なツールですが、しかし精神的に消耗した人物に対し禁句も在ります。
(頑張れ!)などの安易な表現は病識に対しての無理解(無関心)を表明している事と同様で且つ、患者本人の努力不足への中てつけと、屈折して解釈する場合が在ります。
この事は人間不信と自らの無力感や自己嫌悪を増徴させ、うつ症状が深度化する事が予想されます。
怪我や成人病など他の病気により軽度な抑うつ状態の場合、心ある知人からの何気ない励ましには、時として焦燥感に駆り立てる効果も有し、患者に対し完治への希望と現実との乖離にむしろ絶望感が増徴されるケースもあります。
この状態は最終的に身体因性うつ病の進行を促す事に成ります。

臨床に於ける基本的な対応

  • ①語り掛ける「内容」より患者の「感情」の汲み取り、現状を共感する事を優先する。
  • ②患者に対して包容力を持ち、聞き上手に成る事と同時に過度な感情移入によって動揺させられない。
  • ③患者には信頼される様な対応を心がけ、患者を一人間として尊厳と関心を払って対応。
  • ④リハビリ等の過程に於いて不成功を指摘する事より改善された部分や元々の長所に注力を注ぎ勇気付ける。
  • ⑥精神疾患の場合の共通点は長期に及び一進一退を繰り返す性質の病である事を覚悟し忍耐して見守る。
  • ⑦患者の前では感情を制御して対応する。

うつ診断基準

『広汎性を特徴とする”大うつ病”の国際的な診断基準(DSM-Ⅳ)』
①以下の症状設問の内1つ以上の症状を有す場合
抑うつ気分で気が晴れない。
物事に対し興味・関心・喜び等の感情が沸かない。
②①と合わせて以下の設問と合計して5つ以上の症状がある場合
食欲の変化(過食又は不振)体重の極端な増減。
不眠・過眠 体内時計の不調。
精神運動の異常。焦燥感または制止(沈滞)。
軽度な倦怠感や気力減退の常態化
自他共に対しての無価値感又は過剰な自責感の保持
思考力や決断力の顕著に減退。判断困難の常態化。
亡くなってしまうことに対する反復妄想。

躁うつ病・双極制うつ病

躁状態・鬱状態の両極面を有す精神疾患です。
治療方針は概ね際立った状態変化(精神運動の過剰)を触れ幅を少しずつ収束させ、最終的に双極の中間に位置に相当する人格形成。

又はその持続性を促す事です。

うつを克服する

‘うつ‘の原因は間口が広く、例えば置かれた境遇が不適切な場合、改善には経済的・人間関係など難しい事が多く基本的には患者自身が出来る範囲でストレスの掛からない方法やライフスタイルに工夫する事が一見合理的ですが、長期間ダラダラと時間的浪費の生活自体に不安や焦燥感を感じる様な場合、逆効果に成るケースもあり得ます。
従って心理的(心因性)側面だけの追求でのうつ克服は現実難しい様に思へ、うつ病には専門医の診断の上、治療する事が基本的な方法だと思います。

他方、内科的アプローチからは抑うつ症状は脳内分泌物質のセロトニン不足や自律神経や体内時計の不調が主な現象として現れます。

又、セロトニンの増やし方として抗うつ薬による治療方法が一般的です。

又自律神経や体内時計の調整にはメラトニン薬を服用する事で対応が出来ます。
しかし完治を希求する場合、「人間らしい生活①~⑥」への習慣化が基本と成ります。

  • ①起床・就寝時間を整える。
  • ②流酸素運動を初めウォーキング等、自らに合った適度な運動を毎日行う。
  • ③よく食べ物を噛む習慣を付ける。ガムやスルメを空腹時など口にする。
  • ④一息つきたい時や区切りを付けたい時など、腹式の深い呼吸を心がける。
  • ⑤眠気がしない場合でも就寝時間には布団に入り、深呼吸など、自らに合ったリラックス出来る方法を行う。
  • ⑥共感できる様な適切な趣味・娯楽を嗜む。

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