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コミュニケーション障害【敬語・距離感・無口・マスク】

コミュニケーション障害と敬語

タメ口と敬語との対人関係におけるリスクは略間違いなく前者です。

例えば文法的に尊敬語と謙遜語との誤用があった場合でも突然タメ口で語られるよりは、気分を害する事は少ないと断言出来ます。
タメ口が敬語より肯定されるなら敬語の存在意義は無いも等しい事になってしまいます。

しかし、世の中には慇懃無礼(いんぎんぶれい)と言う言葉がある様に極々親しい仲や上下関係が無い場面での過度な丁寧語による乱用は友好関係構築の上では時に逆効果に働きます。
機敏に触れる有り方や反応の仕方は話内容以上に仲間意識にとって重要な要素になりえます。

コミュニケーション障害を患っている本人にとっては人間関係上との距離感掌握が不得手で、全て相対する者を選ばず無難な敬語に頼る方法を選択してしまう傾向があります。
相手側(普通の感覚)からすると一線を引かれている様に思います。

例えば「心を許せない間柄なのか」「距離を置きたいのか」「バカにしているのか」と言う風にネガティブに誤解してしまうケースも少なく有りません。
無理してまでタメ口に使い、心を砕く必要は無いにせよ親しい語り方や雰囲気造りなど工夫する必要だとも言えます。

人間関係

コミュニケーション障害と距離感

コミュニケーション障害の特異な性質は対人恐怖症の様に漠とした人に対する恐怖を抱く症状とは多少異なります。

例えば初対面で全くのニュートラルな関係であった場合での対話は思いの程ストレスは掛かりません。
同様に普段から一緒に生活している両親や兄弟に対しても同様です。
問題は中間的存在への対応です。
距離感の不得手は正にこの様な一応面識が在る一方で一定の距離感を要する混合している社会的関係への対応です。
公式的な場面とプライベートな場面とでの区別が付きません。

また、問題の共有、深く踏込む事、意見衝突などには非常な苦痛を伴い、尊敬語・謙遜語の過度な話し方に逃げ込めば保険の役割を果たし、とりあえずの関係破綻の回避が可能と判断します。
従ってコミュニケーション障害の人へ腹を割った話の強要は正に拷問だと感じる事がありえます。
改善には意識改善、本心に近い自然形での対応を心掛け、徐々に相互理解に努める正攻法以外に決定打は無い様です。

距離感

コミュニケーション障害と無口

無口とコミュニケーション障害とは一見して関係している様で実は全くの別問題です。

無口な人は一般的に引込思案でモノ静かな性格を指します。
消極性、無関心は生育環境他、何らかのトラウマや遺伝的な要素もあり得ます。

しかし無口とは雄弁・多弁とは無縁であっても自分が口を開くべきタイミングや答えるべき内容を理解する能力は常人と同じあり人畜無害な場合は特に違和感を持たれる事はありません。

他方コミュニケーション障害の場合は言葉が出ない場合があっても無口な人とは限られません。
喋り方に特異な癖があり、返答すべき適当な受答え、タイミングにチグハグさが目立ちます。
体調不良や緊張時によって言葉が上手く発生できない事も有り誤解される事もあります。
症状が重い場合には誰彼関係無く場違いな事を訴える歪曲した能動的対話を行うケースも有ります。
この様な言動は暴力と直結しトラブルを起こす事が多い様です。

無口

コミュニケーション障害とマスク

ダテ眼鏡やサングラスやカツラというアイテムは世界中何処でも見かける光景でファッションの一部として利用されています。

ところでここ数年の間に日本ではダテマスクという新アイテムが登場したと言われています。
マスクの用途は自分が感染している病原菌を他者に移させない事が目的またはマナーの一環であると同様にインフルエンザや花粉症など流行期間に感染予防の為に装着する事が挙げられます。(但し前者のマナー重視姿勢での用途は日本固有な利用法と云われます)。
とにかく感染に対する予防衛生措置がマスクの存在意義です。
しかしダテマスクは明らかに予防との関連性が皆無であり、他の目的で装着する人が確かに多く見掛ける様に成りました。

ダテマスクの装着者に理由を問うとマスクで顔半分覆う事で心の安心感が保てると言う心理状態と関係していたと思われる答弁が帰って来ます。

また性別での分析では男性12%に対して女性は35%と3倍近く女性の装着体験者が多いと云います。
具体的な理由を挙げると顔に対するネガティブ心理への克服が考えられます。

  • スッピン状態を隠せる
  • 小顔効果がある
  • 口元を隠せ、目力を強調できる
  • 可愛く見える
  • 形の整ったお洒落なマスクで変装効果がある

上記などが代表的な意見です。

総括するとこの現象は「顔面引き篭もり」症状による「マスク依存症」と言う新しい精神疾患と一部の専門家の間で主張されています。
または別の心理的理由もあると思われています。

  • 感情を読み取られない様にする
  • 相手に応じて表情を造るのが億劫である
  • 誰とも話したくないまたは話かけられ難い効果がある
  • 他者の視線に晒されない為、一時的に心が休まる

上記の理由も少なく有りません。

必ずしもダテマスク=引き篭もり(回避性障害)と直結できませんが、複雑化・高度化した今日に於ける煩わしい事からの逃避心理が強く潜在意識にはある事の反映かも知れません。
大凡仮定の範疇での問題ですが他者とのコミュニケーションへの心理的負担の裏返しとも言え無くは有りません。

マスク

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